不育症について
                                               ≪さまざまな流産≫
                                               ≪原因と治療法≫
                                               ≪不妊症と不育症

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不育症とは


不育症=流産や死産を何度もくり返す病気


 私が初めてこの病名を知ったのは、2回目の流産後でした。

   2回くり返したら不育症/2回まではOKで3回目から
   流産を2回くり返すのが“反復流産”/3回以上なら“習慣性流産”
   習慣性流産イコール不育症
   化学流産(※1:参照)は流産にカウントしない


 ・・・などなど、不育症そのものの定義が病院や医師によってまちまちなのが現状です。
 (事実、私も「不育症」と言われたり「ボーダーライン」「当てはまらない」と言われたり、
 混乱することが多かったです)

 ところで、妊娠初期の自然流産は、全妊娠の約15%だと推定されています。
 年齢とともに、この確率は上昇します。

 流産とひとことで言っても、下記のような種類があります。
 (私自身、自分が経験するまでは知りませんでした)




 《さまざまな流産》


切迫流産
    
流産の兆候はあるが胎児の心拍は確認でき、流産を食い止められる状態
                       →処置: 絶対安静(入院など)


進行流産 (私の場合:2回目)
 
   食い止めることができなくなった、流産が進行した状態(出血をともないます)

稽留(けいりゅう)流産 (3回目・4回目・5回目)
 
   すでに胎芽もしくは胎児が子宮内で亡くなっている状態(心拍が確認できません)
                       →処置: 子宮内容除去術など


不全流産 (1回目)
    
流産後も胎児、胎盤の一部が子宮内に残っている状態
     ※この真逆の状態を「完全流産」とよびます
                       →処置: 子宮内除去術など


化学流産 (2回目) ※1
   
妊娠検査薬で陽性が出たものの、超音波で胎のう(赤ちゃんが入っている袋)が確認できず、
   そのまま月経をむかえる状態
     ※「生理が遅れて、しかも量が多かった!」という場合、実は流産だったという
      可能性も考えられます



 では、流産が起こる原因とは一体何なのでしょうか。

 その多くは「胎児の染色体異常」、つまり赤ちゃん側の原因だと言われています。
  (私も、流産後の絨毛検査の結果、4回目と5回目がこれに該当しました)

 何をどうやっても避けられない、つまり「偶発的な流産」ですが、
 3回以上続いた場合は「確率的に説明がつかない」とされ、不育症の検査の対象となります。
  (このあたりも、医師によって見解がバラバラだったりします)







原因と治療法


   ゆっくりと、ようやく認知され始めた不育症。
   不育症外来や専門クリニックなどの設立にともない、その原因も少しずつ明らかになってきました。
   ですが、はっきりとした原因がわかるカップルは全体の約35%程度。
   残りの約65%が「原因不明」とされています。判明した場合、主な原因と治療法は下記の通りです。



                       ≪不育症の原因と治療法≫

原因
検査方法 所見 治療
 夫婦の染色体異常 ※1 血液 夫、妻のどちらか、または双方の染色体の異常先天的なもので一定の割合で胎児に遺伝する
(カウンセリングなど)
 子宮の形態の異常 子宮内視鏡 子宮腔が二つに分かれている「中隔子宮」や、子宮頚管無力症など
(子宮鏡手術など)
 自己免疫異常 血液 血栓(血管の詰まり)ができてしまうことにより、胎児への血液の供給がスムーズに行えない「抗リン脂質抗体症候群」 ※2 など
(アスピリンやヘパリンなどの薬物治療)
 血液凝固異常 血液
血液凝固に関わる因子(“第12因子”など)の異常で血液が固まりやすくなる
(アスピリンやヘパリンなどの薬物治療)
 母体と胎児間の免疫異常 ※3 母体と胎児間の免疫異常/胎児を異物とみなして攻撃してしまう
(夫リンパ球投与
 内分泌代謝異常 血液、エコーなど 黄体機能不全(ホルモン異常)、甲状腺機能異常など
(薬など)

※1: 流産率は高いですが、あきらめずにトライし続ければ出産にいたるとされています
※2: 原因判明の場合、もっとも多いのが「抗リン脂質抗体症候群」です
※3: いまだ様々な議論がなされており、2002年には「夫リンパ球投与は効果がない」と発表されています
 【その他】 ストレスなど、精神的な要因も考えられます




                                                    


 《私の場合》


 2008年4月。地元のレディースクリニックで3度目の流産の宣告を受け、
 不育症の検査のために大学病院を紹介していただきました。

  
「大きな病院できちんと調べてもらえば必ず原因がわかる
    次の妊娠にむけて治療すれば絶対だいじょうぶ」


 ・・・どん底の中にひと筋の光が見えた気がしました。

 けれど、そこからが私と不育症との闘いのはじまりでした。

   
● 私、そして夫の血液検査ともにこれと言って引っかかる数値はなし
   ● 子宮の内視鏡検査も問題なし
   ● さらには自費で絨毛検査をしてもらっても、、赤ちゃん側の問題(染色体の異常)もなし


 ・・・つまり、原因がわからなかったのです。

 「原因不明」の場合が大半である、というところが不育症の何ともしんどいところです。
 10年、20年後にはクリアになるのかもしれませんが・・・。
 そうであってほしいと切に願ってやみません。





 《不妊症と不育症》


 しばしば不妊症と混同される不育症。
 わかりやすく言うなら、「妊娠にいたらない」のが不妊症、
 「妊娠にはいたるが、それを継続できない」のが不育症ですが、
 赤ちゃんを授かりたいと願い、努力している・・・という意味では何ら変わりはないと思います。

 ただ、不育症患者は「妊娠できるだけいい」「生まれる前でよかった」など、
 周囲の心ない言葉に、深く傷ついているのが現状です。

 また、公的な助成金の対象となる不妊症に比べ、
 まだまだその病名も耳慣れず、助成金もなく治療法も手さぐり状態の不育症。

 さらには、流産をくり返すうちに、ストレスや過去の流産のトラウマ、
 年齢的なプレッシャーも重なって今度はなかなか妊娠しづらくなる。
 不育症と向き合いながら、不妊治療も並行して受けている方も多いようです。

 (現在の私がそうです)

                       
  注)用語の説明などは、これまでに私が読んだ本や新聞などをもとに掲載させていただいています。
解釈が間違っていたり、不適切な表現があった場合はご指摘いただけますと幸いです。

                                              


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